本研究室は、独立行政法人 産業技術総合研究所 生命情報工学研究センターとの連携研究室です。バイオインフォマティックスの研究を推進するために設立され、国内外から集まった専門家集団の中で研究テーマに取り組む大学院生を受け入れています。

タンパク質など生体分子の機能とそのメカニズムを探るための、情報工学の手法開発を進めています。大規模計算機を活用した網羅的な探索、さらに実験的データにある情報の欠損を補う解析法の開発など、計算機の得意な手法で生命科学における知識発見を目指します。実験的に機能が解析された分子の立体構造から仕組みを理解するために、分子力場によるシミュレーションが必要です。また、新しい分子の機能を探るために、各種分子生物学的データベースにある関連情報を活用します。情報科学によって実験データにある情報をより深く捕らえる手法を研究します。


バイオインフォマティックスについて

分子生物学の研究によって蓄積された膨大なデータから情報解析によって生物学的な知識を発見しようとする学問です。細胞で機能しているタンパク質の性質を、アミノ酸配列および立体構造から解釈し、ヒトや様々な生物の遺伝子情報の意味を探ります。ライフサイエンスでは、実験によって新しいデータを得て謎を解き明かしていきますが、実験計画の立案のためには、蓄積されたデータの解析を欠かすことができません。生体分子の機能を理解し、進化といった生物学の知識に立脚して、新しい治療法の開発や産業応用を目指しています。
バイオインフォマティックスには主に2つのアプローチがあります。生物学者の視点から細胞の謎にせまるアプローチと、情報科学の視点から知識発見のアルゴリズムを開発し、未知の事実をつかもうとするアプローチです。前者は、たとえばマイクロアレイの手法でがん細胞にあるタンパク質を網羅的に調べる研究など、広い分野で活用されつつあります。後者は、たとえば何100万塩基というゲノムの配列中でタンパク質に翻訳される部分を見つける研究です。この情報科学的な研究を推進するのが生命情報工学研究センターです。 この2つに加えて、新しい実験手法を開発するのに計算機を駆使することは領域の枠を超えて進められており、統計的あるいは数理モデルを用いたデータ解析の手法はバイオインフォマティックスで議論される課題です。



このホームページに関するお問い合わせは uenoyt@ni.aist.go.jp まで